ビックカメラでも取り扱いを開始した「ビットコイン」

2009年頃から始まり世界中に広まった暗号通貨「ビットコイン」。
最近利用者も急速に増えつつあり、その価値も上昇して注目を集めています。
2017年4月、ビックカメラでビットコイン支払いサービスが始まったのは大きなニュースとなりました。

 

【「ビットコイン」の最小単位は?】
ビットコインの単位は「BTC」です。
2017年7月初旬時点で1BTCは30万円程度です。
最小単位は1万分の1の0.0001BTCなので、約30円程度となります。

 

【「ビットコイン」の使い方は?】
ビットコインでの支払いに対応しているお店は次第に増えてきています。実際にビットコインで支払いをする方法は下記のようになります。

① まずはあらかじめビットコインの「口座」を開設し、その口座にビットコインが入っている必要があります。(この方法は後述します)

② お店での支払いをビットコインで行うには、お店側は設置されたタブレット端末に請求金額を打ち込みます。

③ タブレット端末画面にQRコードが表示されるので、お客はそれをスマホなどのアプリでそのQRコードを読み取ります。

④ スマホ画面の「送金」ボタンを押すとお客の口座からビットコインが引き落とされる、という流れです。

(使用するアプリなどによって操作方法は多少異なる場合があります)

慣れてしまえばあっけないほど簡単です。
国内でビットコインが利用可能なのは2017年1月時点で約6,000店。今年中には26万店で利用できるようになる可能性があると言われています。

 

2,400円が4年後に1,800万円になっていた(!)話

ビットコインが誕生したばかりの頃はまだ価値が低く、1ビットコイン(1BTC)は1円にも満たないほどでした。

その当時、ノルウェーのある男性がほんの遊びで2,400円ほどビットコインを買いました。
でもほんの遊びだったのでそのまま放ったらかしでした。

その後4年間ほど忘れていましたが、ビットコインが値上がりしたという話を聞いて現在の価値を確認したところ、なんと約1,800万円になっていました

その人はそのお金で家を建てたそうです。

 

【ビットコインは「ネット上の世界共通通貨」】
暗号通貨のビットコインは紙幣や硬貨ではなく、ネット上のデータなので「仮想通貨」とも呼ばれます。
国際送金も速く、手数料もほぼ無料で、世界中で使用できる「世界通貨」です。

 

【ビットコインが「お金」として通用する理由】
そもそも「お金」ってなんでしょう?
例えば1万円札は高度な印刷技術で印刷されていますが、それでもただの「紙」です。1万円札そのものには1万円分の価値があるわけではありません。

それではなぜみんなが1万円札を1万円として扱っているかというと、日本銀行が保証してくれているから。 つまり日本という国に対する信用があるから、1万円札が1万円として通用するわけですね。

つまり「お金」とは「信用」なのです。

それでは「ビットコイン」はなぜ「お金」として信用されているのか?
それは信用をされるための画期的な仕組みを持っているからです。

その画期的な仕組み、それが「ブロックチェーン」という技術です。
(ここ重要!)

 

ここがポイント!「ブロックチェーン」とは?

【データの「ブロック」が数珠なりにつながったもの】
ビットコインのやり取りはインターネットで常に公開されています。(個人を特定することはできません)

この取引データを少数のグループにまとめたものを「ブロック」と呼びます。(電子的な取引帳簿のようなものです)新しい取引が増えるごとに「ブロック」が追加されます。

ブロックとブロックはそれぞれ内容をつなぐ「鍵」のようなものがあり、この鍵でブロックがどんどん繋がってゆきます。

このようにブロックがたくさん繋がっているのが「ブロックチェーン」なのです。

 

【改ざんを防止する画期的な仕組み】
例えばネット上の財布で10ビットコイン(10BTC)を送金すると、この取引データが他のユーザーにも共有されます。

ブロックとブロックのつながりを使用者全員で監視する仕組みなのでデータの改ざんをすることが極めて困難で事実上不可能と言われています。
だから信用でき、信用があるからお金として通用する。それが暗号通貨「ビットコイン」なのです。

 

ブロックチェーンを繋げて行く作業「マイニング」には高額報酬が出る!?

【世界中の全員で競争してブロックをつないで行きます】
ブロックとブロックがつながるには「鍵」が必要と書きましたが、 この「鍵」は使用者全員の承認によってつながります。

この承認作業は大変複雑で、コンピューターを使って行うのですが、これを世界中の全員で競争して行います。

最初に承認できた人がブロックチェーンに新しいブロックをつなぐことができるのですが、 この時報酬として2017年7月現在、12.5BTCをもらえます。

1BTCが30万円なら375万円もの高額報酬です。

 

【流通量に上限を設定して価値の下落を防ぐ仕組み】
この承認作業を「マイニング」(「採掘」という意味です)と呼びます。
マイニングに対する報酬として世の中に新しいビットコインが生まれてゆくのですが、 ビットコインは2,100万BTCまでの上限があり、それ以上は増えないことになっています。

金(ゴールド)は埋蔵量に限りがあります。そして限りがあるからこそ価値があるのです。

ビットコインも2,100万BTCまでの上限を設けることにより、 流通量を制限することで価値が守られる仕組みになっています。

 

普通の人が「マイニング」で稼ぐ方法

【「マイニング」には膨大な計算が必要】
誰よりも早く「ブロック」をつなげば高額報酬を得られる「マイニング」ですが、 そのために必要な計算は膨大で、個人用のパソコンではとても太刀打ちできません

世界には専用の高性能コンピューターを大量に稼働させてマイニングを行っているグループが多数存在します。

高性能の大型コンピュータシステムを運用するにはコストもかかります。 コンピュータ自体もお金がかかりますし、それを動かす電気代も相当なものとなります。

 

【グループでのマイニングに参加して報酬を得る方法】
そのため大勢の人から出資を募って、 電気代の安い海外で高性能な大型コンピュータシステムを運用するという方法があります。
そのコンピュータで「マイニング」をして得られた利益を出資者に還元するというものです。

これなら資金力の少ない個人の方でも「マイニング」に参加することが可能です。

 

海外でビットコインが重宝されている理由

日本円は安定していますが、 発展途上国では国そのものが安定していなかったり、 銀行が不安定だったり、銀行がすごく遠くてなかなか行けない場合があります。

でもスマートフォンは結構普及しているので、 スマホで取引できるビットコインは大変重宝されます。

ただしビットコインは価格の上下が大きいので、投機目当てに購入して損をしたとしても自己責任、となります。

 

【ビットコインの購入に消費税はかからなくなります。】
日本政府も「ビットコイン」等の暗号通貨(仮想通貨)の普及を後押しする方向に踏み出しています。

2016年5月、「改正資金決済法」が成立しました。
これにより、
・暗号通貨に関する法改正が行われる
・金融庁は取引所の登録制導入へ

という動きが始まりました。

金融庁と財務省がビットコインの購入に消費税をかけない方針を打ち出しています。 つまりビットコインをモノではなくお金として認めようとしているわけです。

 

まずは実践!ビットコインの始め方

【まずは「ウォレット」(口座)を開設】
まずはウォレット(口座)を開設します。インターネット上の「財布」です。 感覚としては銀行口座に似ていると思います。インターネットで開設できます。

日本語で手続きできるところもあります。 はがきを受け取って住所確認をする場合もありますが、口座開設は数日でできます。

 

【口座が開設できたら入金】
入金方法は様々あります。
先述の「マイニング」で稼ぐ方法以外にも 取引所に銀行で振り込む方法や、コンビニ払い、クレジットカード払いでお金を入れることが可能です。

例えば1BTCを買うなら最近(2017年7月初旬)のレートなら30万円程度入金して購入することになります。

「ちょっと高いなあ」と思われるかもしれませんが、0.001BTCから購入できるので少額でも始められます。(取引所により最低取扱額は異なります)
海外の災害に募金するときなど、手数料が無料(または少額)なのでそういう少額の送金にも向いています。

ただしビットコインのレートは変化が大きい傾向があるので、どのタイミングで、いくらのビットコインを購入するかは個人の自己責任での判断となります。

注意すべきはネット上の取引なのでハッキングやウイルスの感染に注意することです。 パスワードとIDがわかってしまうと勝手に使われてしまう可能性があります。

 

ビットコインのことをもっと学びましょう

日本ではまだ知られ始めたばかりの「ビットコイン」ですが、 世界的にビットコインの使用者はどんどん増えており、 ビットコインへの注目度はどんどん増えつつあると実感しています。

「暗号通貨元年」とも言われる今。
ビットコインには大きな可能性が期待できると思われます。
しかし投資というものは自己責任で行うものです。

まずはメルマガ講座などでしっかりと学習して、ご自身の判断で投資を行うのが大切です。

ビットコインの「マイニング」とは!?

 

ビットコイン用語集

【暗号通貨】
ビットコインは「暗号通貨」の一つで、紙幣や硬貨ではなく電子的なデータです。「仮想通貨」と呼ばれることもあります。
データなのでインターネットが通じるところなら世界中どこにでも送信可能で、銀行に行かなくてもスマホでも受け取ることができます。

 

【ブロックチェーン】
ビットコインの取引データを少数のグループにまとめたものが「ブロック」で、 ブロックがたくさん繋がっているのが「ブロックチェーン」です。
ブロック同士の内容が相互に連携しているので、改ざんすることが極めて困難であるという特長があります。

 

【マイニング】
ブロックチェーンを繋げて行くには非常に複雑な計算が必要で、 この計算を世界中で競争して行い、最初につなぐことに成功した人に報酬が支払われます。
この作業を「マイニング」(「採掘」の意味)と呼びます。

 

【ウォレット】
ビットコインを購入したり、ビットコインで支払いをするためには、 インターネット上にビットコインの口座を作成する必要があります。
このビットコインの口座を「ウォレット」(「財布」の意味)と呼びます。
ウォレットはインターネットで作成できます。

 

【電子マネー】
ビットコインは電子マネーとは異なるものです。
Suicaなどの電子マネーは事前に銀行や会社(JRなど)に預けたお金を電子化したもの。
乗車運賃やコンビニでの買い物は預けたお金から支払われますが、電子マネー同士でのやり取りはできません。

 

【キプロス危機】
キプロスの銀行はギリシャの国債をたくさん持っていたのですが、 2013年のギリシャ危機の時、ギリシャの国債が暴落したためにキプロスの銀行は厳しい状態となりました。
そこでEUとIMFが支援をする代わりにキプロスの銀行の一部銀行預金に課税させたのですが、 一部の預金者が課税から資金を逃すためにビットコインを使ったので、ビットコインが大いに注目されました。

 

【マウントゴックス事件】
世界最大の取引所であったマウントゴックスが破綻して、230億円相当のビットコインが消失。
利用者のウォレット(ネット上の財布)も預かって管理する業務も行っていたのですが、 その財布のパスワードを外部から盗まれて、預けていたビットコインを引き出されてしまいました。

これはこの「マウントゴックス」という取引所のセキュリティに問題があったために起こった事件で、ビットコインのセキュリティは未だ破られていません。

現在では2016年5月に成立した「改正資金決済法」により取引所は登録制となり、監査の義務化などが課せられているので利用者の保護は強化されていると言えます。

 

ビットコインのQ&A

【ビットコインは必ず値上がりしますか?】
ビットコインは2009年頃に登場し、徐々にその価値は高まってきており、特に最近は大きく値上がりしています。しかし短期的には価格は上がったり下がったりを繰り返しています。

ビットコインの発行枚数は上限が決められており、利用者は世界的に増加しているため、長期的にはビットコインの価値はさらに上がって行くと思われますが、何らかの要因により値下がりする可能性が絶対ないとは言えません。

そのため100%値上がりすると断言することはできないのですが、非常に有望視されている通貨であるとは言えます。まずはビットコインのことをしっかりと学び、ある程度将来の予測ができるようにしておく必要があります。

 

【ビットコインは誰が発行しているのですか?】
ビットコインは管理する政府や中央機関が存在しません。「中本哲史(Satoshi Nakamoto)」と名乗る人物によって投稿された論文に基づき、「ブロックチェーン」と呼ばれる技術で管理されている全く新しい形の通貨です。

この「ブロックチェーン」は非常に高い信頼性を持っており、この信頼性によって管理発行団体が存在しないにもかかわらず世界中の多くの人から信頼を得ることができています。

 

【自分のパソコンでマイニングはできますか?】
ビットコインの始まった当初は個人所有レベルのパソコンでのマイニングは珍しいものではありませんでした。

しかしマイニングは競争であり、競争に勝った人(またはグループ)が報酬を手にするというシステム上、競争が激化しており、現在においては大量のコンピューターを擁するマイニンググループでなければ勝ち目はないと言って良いと思われる状況です。

 

【ビットコインのセキュリティは万全ですか?】
ビットコインのシステム自体は非常に強固なセキュリティを持っており、このセキュリティをハッキングして破られる可能性は極めて低いと言われています。

ただし、ビットコインを取引する際のパスワードなどは厳重に管理する必要があります。

 

【ビットコインが無価値になる可能性はありますか?】
通常の通貨の場合、発行している国の情勢によってはハイパーインフレなどが発生して通貨の価値が極端に下がることがあります。
ビットコインの場合は世界中のコンピュータネットワークで管理されているため、特定の国や団体の情勢に左右される可能性は低いと言えます。

世界中の国がビットコインを禁止したり、さらに新しい技術に取って代わられるなどということが起こればビットコインの価値が大幅に下落する可能性はありますが、現在の状況を見る限りこの可能性は低いと思われます。

一流と言われる大手企業でもある日突然破綻することがあるのはみなさんご存知の通りですので、投資には常に一定のリスクがあることもまた事実です。ご自身でリスクの判断ができるよう、最新の情報をキャッチし続けることが大切です。

ビットコインの「マイニング」とは!?

 

※このページの内容はビットコインの可能性を紹介するためのもので、ビットコインへの投資などを勧誘するものではありません。投資の判断についてはご自身の判断で慎重に行われることをお勧めします。